末梢神経障害と痺れ

末梢神経の病気には、1つの神経が単独で障害される単神経炎、複数の単神経炎が同時に起こる多発単神経炎、左右対称的に末梢神経全体が障害される多発神経炎の3種類があります。

単神経炎

単神経炎には動眼神経まひ、顔面神経まひ(ベルまひ)、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)などがあります。狭義には神経の炎症ですが、実際上神経障害の原因は必ずしも明らかでないため,原因にかかわらず末梢神経障害と同義に用いられることが多くなっています。

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多発単神経炎

多発単神経炎の原因は多くが血管の炎症によります。特に糖尿病、サルコイドーシス、結節性多発動脈炎などで多くみます。 この疾患を見たら、まず膠原病の検査をすすめるほどです。

多発神経炎

左右対称的に下肢の遠位部から始まり、筋力低下、感覚障害が上行します。原因としては糖尿病、尿毒症、アルコール中毒、ギラン・バレー症候群、n‐ヘキサン中毒などです。

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ギラン・バレー症候群

筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気がギラン・バレー症候群です。手足の痺れもしばしば伴い、多くの場合(約7割程度)は風邪をひいたり下痢をしたりなどの感染の後、1~2週して症状がはじまります。

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スモン

スモンは亜急性脊髄・視・神経症(SMON、subacute myelo-optico-neuropathy)の頭文字をとった略称。1955年頃より発生し、1967~1968年頃に多量発生しました。

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