狭心症の方が日常生活で気をつけること

狭心症と診断された場合、経口薬による治療の他、普段からの生活習慣にも気を配る必要があります。具体的には、しっかりと管理された食生活と適度な運動を行ない、心臓に負担をかけない生活習慣を心がけるようにします。そして、脂質異常症(高脂血症)や糖尿病、高血圧を持つ方は、そちらの疾患の治療もしっかりと行なうようにして、心臓にかかる負担を少しでも減らしていくようにしてください。

カロリーを控えてバランスの取れた食事を摂る

狭心症の主な原因の一つと言われているものに動脈硬化がありますが、この動脈硬化の原因とされるLDLコレステロールを積極的に低下させることで動脈硬化の進行を抑えることができます。そうすることで、結果的に狭心症の症状の改善にも繋がると考えられています。

例えLDLコレステロールの値が正常値の範囲内であっても、少しでも値を低下させることは決して無駄にはならないのです。

適正エネルギー量の計算方法

摂取カロリーは適正エネルギー量内に抑えるようにしてます。もちろん、暴飲暴食はもってのほかです。

適正エネルギー量=標準体重×日常活動量

標準体重は身長(m)×身長(m)×22で算出することができます。例えば、身長170cmの男性の標準体重は1.70(m)×1.70(m)×22=63.58kgということになります。先ほどの式に当てはめると、身長170cmの標準体重(63.58kg)で、日常活動量が中程度(30~35kcal)の人の適正エネルギー量は、1907kcal~2225kcalということになります。

  運動レベル エネルギー
日常活動量 軽い運動(無職、専業主婦、事務職など) 20~30kcal
中程度の運動(製造業、サービス業など) 30~35kcal
重い運動(建設作業、農業、漁業など) 35~40kcal

ストレスや興奮状態を避ける

日々の生活の中で受けるストレスや興奮は、心臓にとっては大きな天敵となります。これらの要因が狭心症の発作の可能性を高める危険リスクとなるからです。

ストレスや興奮は心拍数を高め、心臓に高い負荷をかけてしまいます。動脈硬化等によって狭まった冠動脈に負担をかけてしまい、狭心症による発作が起こってしまうのです。

医療機関によっては、精神的なストレスを緩和し、発作に繋がり易い性格を変えていくための専門の機関を設けている場所もありますので、詳しくは治療を受ける、または狭心症の診断を受けようとしている各医療機関に問い合わせてみてください。

適度な運動を行なう

運動を行なうことで、心臓と血管の機能改善を図ることができ、適度に汗を流すことでストレスや緊張の緩和といった副次的な効果も期待できます。しかし、高い負荷をかける運動は逆効果となることが多いので、運動を行なう際は必ず主治医と相談の上、自分の今の状態に合った運動量をこなすようにしてください。

運動療法の進め方

  1. 運動負荷試験を受ける・・・運動能力や持久力など、運動を安全に行なうことができるのか、またどの範囲まで運動を行なえるのかをテストします。
  2. 運動処方を受ける・・・それぞれの患者に適した運動量や行なう運動について内容が処方されます。
  3. 実際に運動を行なっていく

注意点として、体調が良いときだけ行なうようにします。体調が悪いのに運動を行なうことは逆効果となってしまいます。また、空腹時や薬を飲む前、食事の直前の運動は避けます。

他にも、運動中の脈拍を測定し、心臓にかかっている負荷の状態も把握するようにします。こまめな水分補給を行ない、主治医と相談した上で決定した運動量を自己判断で変えてしまわないように注意してください。

禁煙を行なう

禁煙を「心がける」ではダメです。必ず禁煙するようにしてください。たばこに含まれているニコチンは、血管を収縮させる作用があることから、心拍数を増加させる要因となってしまいます。その結果、心臓に負担がかかってしまい、発作が起こりやすい状態となってしまうのです。

たばこはそれだけでなく、体に様々な悪影響を及ぼします。まさに百階あって一利無しと言えますので、自分の体のためにも完全に禁煙することをおすすめします。

定期的な検診を受けるようにする

血清脂質や血圧等の検査を行ない、その結果が正常値だったとしても、半年~1年に一度の頻度で心臓の検査を行なうようにしてください。

定期的な検査を継続することで心臓の状態を把握し、狭心症を悪化させないための対策をとる事が可能となります。※糖尿病や腎臓病を患っている場合、異常が数字に表れにくいこともあるので注意してください。

そして、万一狭心症が原因と思われる症状が現れたり、胸になんらかの違和感を感じた場合は、早急に主治医に相談するようにしてください。治療後であっても、自己判断による「大丈夫だろう」といった判断は危険なのです。

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