狭心症の治療で大切なのは薬をきちんと飲むこと

狭心症の治療で大切なことは、処方された薬を決められた時間にしっかりと飲むことです。重病化していない場合、飲み薬のみで治療を行なえる場合もあり、また、狭心症の症状をそれ以上進行させないためにも非常に大切なことなのです。

以下は実際にお薬を処方されている患者さん達にアンケートを取った例の一部です(狭心症 実態把握調査 報告書2010年度版より引用)。

  • 薬は習慣づければ負担にはならない(60代の男性)
  • 朝食後に必ず飲んでいます(70代以上の男性)
  • 薬で治療できると効いて安心した(20代の女性)
  • 2度と発作を起こさないようにしっかりと薬を服用している(60代の女性)
  • 薬を飲むことは生涯の一部になっている(50代の男性9
  • 薬をしっかりと飲むことでほぼ普通通りの生活を送ることが出来ている(70代以上の男性)
  • 薬の効果を実感している(30代の女性)
  • 薬を飲み始めて体調が良くなった(40代の女性)
  • 病気の進行がストップし、普通の生活を送ることができるようおになった(60代の男性)
  • 最初の治療は薬で良いと言われて安心した(50代の男性)

狭心症では酸素の需要と供給のバランスが崩れている

心臓が鼓動するために必要な酸素や栄養素は、冠動脈と呼ばれる血管を通る血液によって運ばれています。しかし、冠動脈の一部が狭くなり、心筋が必要とする血液が不足してしまうと、酸素の需要と供給のバランスが崩れてしまい、様々な発作(症状)が発生してしまいます。そして、この状態の事を狭心症と呼んでいるのです。

狭心症の主な原因

  • 動脈硬化・・・心臓の血管壁に沈着したコレステロールが原因で徐々に血管が狭くなる状態。
  • スパズム・・・心臓の血管がなんらかの要因で突然痙攣(スパズム)してしまい、冠動脈が一時的に細くなる状態。
  • 血栓・・・動脈硬化が進行すると、病変(粥腫:しゅくしゅ)が突然破裂し、血栓ができて冠動脈が狭くなってしまう。

なぜ薬を飲み続ける必要があるのか?

狭心症の治療・改善を行なう上で、処方された薬をしっかりと飲み続けることは非常に重要と言われています。体調が良くなってきたのでもう飲まなくてもいいのでは・・・という考えは、せっかく行なってきた治療を無駄にしかねません。

飲み続けなければならない理由としては、次の様なものがあります。

  • 動脈硬化によって冠動脈が狭くなっている状態はすぐには改善されないため。
  • 冠動脈の病変の進行を予防して、血栓が冠動脈を塞いでしまう事を未然に予防するため。
  • 心筋梗塞や突然死を防ぐために心臓が「働きすぎる」ことを防ぎ、発作が起きた際の心臓へのダメージを軽減するため。

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