多発神経炎の特徴(症状)

左右対称的に下肢の遠位部から始まり、筋力低下、感覚障害が上行します。原因としては糖尿病、尿毒症、アルコール中毒、ギラン・バレー症候群、n‐ヘキサン中毒などです。

多発神経炎の特徴は、左右対称的にしかも靴下と手袋をするところの感覚が強く障害されることです。

このため、「手袋靴下型の感覚障害」ということもあります。からだから遠い、遠位筋ほど強い筋萎縮、筋力低下、筋緊張の低下、腱反射の消失をみます。自律神経系の症状として起立性低血圧、インポテンス、下痢と便秘をくり返したり、尿失禁などの症状をみることもあります。

多発神経炎には運動障害(筋力低下など)が強いタイプと、感覚障害(感覚鈍麻、しびれ)が強いタイプとがあります。運動障害が強いタイプには、ギラン・バレー症候群、シャルコー・マリー・ツース病、ポルフィリアがあり、感覚障害が強いタイプには慢性アルコール中毒、糖尿病性神経炎、がん性神経炎、ビタミンB1欠乏症(脚気)、アミロイドーシスなどがあります。

診断は筋電図で神経伝導速度の低下を調べ、針筋電図で筋肉の活動電位の異常を見ます。さらに脳脊髄液でたんぱくが増加しているかどうかを調べ、特にむずかしいケースでは神経を切って顕微鏡的に検査します。

多発性神経炎 – Wikipedia

多発性神経炎(たはつせいしんけいえん)とは、薬物中毒、代謝異常、遺伝性疾患などにより手や足の末梢神経に障害を生じる病気である。多発性ニューロパチーとも称される。多発性神経炎と多発性神経根炎に分けることもある。

難病情報センター | 慢性炎症性脱髄性多発神経炎(公費対象)

慢性炎症性脱髄性多発神経炎(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: CIDP)とは、2ヶ月以上にわたって進行性または再燃性の左右対称性の四肢の運動・感覚性障害を示す末梢神経の疾患(神経炎)です。四肢の健反射は消失 あるいは低下します。

症状としては手足の脱力や筋力低下が左右対称性に出現し、このため足に力が入らなく、転びやすくなったり、手の脱力のため物をうまくつかめなくなったりします。また、感覚障害により手足のしびれ、ピリピリする痛みなどを認めることもあります。CIDPの原因は現在もなお不明ですが、自己の末梢神経に対する免疫異常がその原因ではないかと考えられています。

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