頭痛の問診票は6つの質問と頭痛の場所を記入するものからなっています。
最高点はプラス10、最低点はマイナス10です。質問に対して、はい、いいえのいずれかを答え、その回答で得られる点数は、プラスが多いほど緊張型頭痛、マイナスが多いほど片頭痛の要素が多いと考えられます。
ただし同じ患者でも片頭痛が出たり、緊張型頭痛が出たりする、いわゆる「混合型頭痛」のことがあり、注意しなければなりません。
プラス5点以上の症例の95~97%が最終的に緊張型頭痛と診断を受け、マイナス5点以下の90~92%が片頭痛と診断されています。
脳腫瘍やくも膜下出血のような器質性頭痛は、いうなれば緊張型頭痛の大海に浮かんだ島であり、大きなノイズに隠れたシグナルともいえるでしょう。
診断基準のひとつとして、プラス3以上は緊張型頭痛の疑い、プラス2~マイナス2を精査を要する頭痛、マイナス3以下は片頭痛の疑いがあります。
頭痛の問診票
はい | いいえ | |
---|---|---|
頭痛の直前にチカチカした光が見える | -3 | 1 |
頭痛の際、いつも肩こりがある | 3 | 0 |
頭の後ろ、ぼんのくぼに重たい痛み(鈍痛)が起こる | 3 | -1 |
頭の右、あるいは左だけが痛くなる | -2 | 2 |
頭痛とともに吐くことが多い | -2 | 1 |
頭痛の間、光が眩しく感じる | -2 | 0 |