亜鉛とマグネシウムの関係

子供の成長には、タンパク質やカルシウムといった身体の構成成分が重要になりますが、身長を伸ばすには栄養素はバランス良く摂取しなくてはなりません。亜鉛とマグネシウムは、1日に必要である量は僅かですが、なくてはならないミネラルとされ、近年これらの慢性的な不足が問題にされています。

背の高い人と低い人では、体内の亜鉛の量が異なり、背が高い方が体内の亜鉛量が多いとされています。亜鉛は体内にある数百の酵素の働きを活性化し、成長ホルモンの分泌を促す事から身長を伸ばす際にも重要とされています。

亜鉛が不足してしまうと、味覚が鈍くなって食事が美味しく感じられず、食欲不振にとなる場合もあります。成長期に食欲不振になってしまったら、必要な栄養が摂取出来ず、成長に影響を与える可能性が出てきます。

また、成長を促すミネラルとしてマグネシウムがあります。マグネシウムは、骨を構成するカルシウムの吸収と代謝を促す働きがあります。背を高くしたいと思った時に、カルシウムだけ摂っていても、余分なカルシウムは体外に排出されてしまいます。

余分なカルシウムが排出される際に、骨に含まれるカルシウムと共にマグネシウムも排出され、結果的に、骨のカルシウムを減少させる事になります。亜鉛とマグネシウム、そしてカルシウムも、バランス良く摂取することが効果的に身長を伸ばす事になります。ただ、亜鉛とカルシウムは、同じミネラルでも一緒に摂取すると阻害する働きもあるので注意しましょう。

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