妊娠中は亜鉛不足に要注意

女性は妊娠すると、特に多くの亜鉛が必要となります。妊娠すると、子宮の中で受精卵が細胞分裂を繰り返して胎児へと成長していきますが、この細胞分裂に欠かせないのが亜鉛なのです。

また、胎児となったあとは、成長ホルモンが分泌されて成長していきますが、成長ホルモンの分泌を助けるのも亜鉛です。妊婦は、妊娠週数を積み重ね胎児が成長するのに比例して、多くの亜鉛を摂取していかなければなりません。特に、妊娠14週目を過ぎた辺りから、妊婦の血中の亜鉛濃度は急激に減少してしまいます。

亜鉛不足をそのままにしていると、胎児の成長に影響を及ぼす事になります。妊婦の体内に亜鉛が少ないと、母乳に含まれる亜鉛も少なくなって、赤ちゃんの発育が悪くなってしまうという問題が生じます。妊婦と授乳婦は、普段の亜鉛の摂取量より3mg多く摂取するのが望ましいとされています。

亜鉛が不足すると、亜鉛が足りている妊婦に比べ、10倍近い確率で未熟児を生みやすく、早産や流産、また奇形といったリスクも高まります。元は一つの細胞であった受精卵が、人間の60兆個の細胞に分裂するには、非常に多くの亜鉛が必要になります。よく、妊婦は 肌荒れやアトピーなどになりやすいとされていますが、これは母親と赤ちゃんの二人分の亜鉛が足りていない為です。

亜鉛を十分に摂取できない母親からは、発育の悪い赤ちゃんが生まれてしまったり、アトピー等の皮膚疾患を持っている事が多いとされています。是非、赤ちゃんの事も考えて、積極的に亜鉛を摂取するようにしましょう。

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