亜鉛と性ホルモンの関係

亜鉛の効果には様々なものがありますが、酵素の活性などの他にホルモンの分泌を促す働きもあります。とくに、性ホルモンや甲状腺ホルモン、またインシュリンの合成では、亜鉛は非常に重要な働きがあります。

人間のあらゆる細胞は、甲状腺ホルモンを受け取る受容体を持っていますが、受容体の形成には亜鉛が必要とされています。特に男性の場合、性腺や前立腺で亜鉛を多く必要としています。精子をつくる臓器の精巣では、精子以外に男性ホルモンのテストステロンの合成も行っています。

男性ホルモンのテストステロンは、性欲などをコントロールする性ホルモンで、亜鉛が不足するとホルモンの働きも弱くなり、性欲の減少や、勃起不全といった問題が発生して性交渉が不能になってしまう事もあります。

亜鉛が不足すると、十分精液が作られなくなり、精液の濃度が薄くなり精子の運動能力も低下し、生殖能力が大幅に低下する事になります。亜鉛は精力増強に効果があることから、セックスミネラルと言われ、性ホルモンに大きく影響することがわかっています。

これは男性にかぎった事では無く、女性の場合も女性ホルモンの生成に亜鉛が関係しているとされています。女性の卵巣にも、亜鉛がたくさん含まれており、黄体形成ホルモンやエストロゲンといった女性ホルモンの働きの強化を行うとされています。亜鉛が不足すると、女性ホルモンの分泌にも影響するので、生理周期が乱れたり、生理不順になってしまう事もあります。

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