亜鉛の吸収を阻害する要素とは?

亜鉛は、もともとの吸収率が低いという問題がありますが、さらに亜鉛の吸収を阻害するものがあります。

亜鉛の吸収を阻害するものとしては、食物繊維があります。食物繊維はダイエットや便秘の解消で、積極的に摂取している人も多くいますが、食物繊維には亜鉛などのミネラルを吸着する性質があります。

この為、小腸で亜鉛が吸収されずに、他のミネラルや脂質などと共に、体外に排出されてしまうのです。また、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれるタンニンは、亜鉛と結合する性質があり、亜鉛が吸収されるのを妨げます。

他にも、パンやパスタなどの小麦粉製品や、インスタント食品によく含まれているフィチン酸は、亜鉛と結合することで亜鉛の吸収を妨げています。現代の日本人は、パンなどの小麦製品も、インスタント食品も日常の食生活で食べられる事が多く、日本人の亜鉛が不足しやすい原因の主な理由のひとつです。

亜鉛は細胞に含まれているので、どんな食品でも亜鉛を摂取することができます。特に、亜鉛は豆類に多く含まれているとされていますが、豆類にはフィチン酸も多く含まれている為、効率よく摂取することが難しいとされています。

スナックやインスタント食品に添加物として使用されているポリリン酸も、亜鉛と結合してその吸収を妨げる働きがあります。亜鉛は代謝に大きく関連していますが、アルコール分解でも亜鉛がたくさん使われます。そして、激しい運動や労働を行っても、亜鉛は消費されてしまいます。

⇒亜鉛と相性の悪い栄養素(外部リンク)

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