亜鉛が不足すると味覚が鈍る

亜鉛はミネラルの一種で、人の身体の健康を維持して、成長や新陳代謝を促す働きがあります。人の身体を構成する成分のうち、5%がミネラルと言われています。ミネラルには、亜鉛はもちろんのこと、鉄分や銅といった16種類のミネラルが、それぞれ人間の健康の為に作用しています。

亜鉛は、この5%のうちの1/16の要素であるにもかかわらず、多くの酵素の働きを助けて身体の調子を整えています。亜鉛には、味覚や唾液の分泌を正常にする効果もあります。人間の味覚細胞は、30日で新しく生まれ変わっています。

亜鉛があればすぐに新しい味覚細胞がつくられるので、味覚に問題はありませんが、長期間に渡って慢性的な亜鉛不足であると、味覚細胞が完全に壊れてしまい味覚が戻らなくなってしまう事もあります。現在、日本では年間で10万人以の人が、味覚障害に陥っており亜鉛不足が深刻な状況である事がわかります。亜鉛は体内で合成することができないので、積極的な食物からの摂取が求められます。

最近は、ファーストフードやコンビニなどの食事で済ませる人が多く、栄養が偏りってしまいバランスのいい食事をしている人は、非常に少なくなっているとされています。最近、何を食べても味が薄く感じたり、味の変化が良く分からなくなっていたら、亜鉛不足になりつつあると考えられます。

初期の段階であれば、十分亜鉛を摂取すれば、症状は回復するとされていますが、完全に味覚細胞が破壊されると元には戻りません。亜鉛が不足していると感じている人は、早めに亜鉛を補っていきましょう。

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