亜鉛が不足すると脳の働きが低下する?

亜鉛不足の状態が続くと、記憶力の低下に繋がるとされています。亜鉛は鉄やカルシウムと同じミネラルの1つで、人間は亜鉛を作り出すことができないので、食事やサプリメントで補っていく必要があります。

基本的に、体内には2gの亜鉛があるとされ、半分は血中に、残りは臓器など様々な細胞の中に存在しています。臓器の細胞内の亜鉛が不足すると、血中から亜鉛で補われますが、脳の亜鉛が不足すると、記憶力の低下を引き起こす事になります。

人間の脳の情報を記憶したり整理する会場海馬は、情報を幾つかに分類して記憶しています。

亜鉛は分泌された様々な情報伝達物質から、記憶情報を呼び出すという重要な役割があります。亜鉛が不足すると、情報の整理が出来なくなり、記憶を呼び出せなくなってしまいます。こうして、亜鉛不足によって記憶力が低下するのです。

亜鉛は神経細胞の合成にも必要で、記憶の伝達はカルシウムが行っていると考えられていましたが、亜鉛も記憶の整理を行っている事が分かりました。亜鉛欠乏症になると、表情が乏しくなったり、認知症の症状が強い人が多いとされています。

脳の亜鉛の量は、アルツハイマーや精神分裂病など、脳の病気の状態で変化しています。

海馬の働きや記憶のメカニズムが明らかになった訳ではありませんが、正常に働くには充分な亜鉛が必要である事はわかっています。亜鉛は記憶の維持にも欠かす事が出来ず、物忘れが激しい場合は亜鉛を積極的に摂取するようにするのがいいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました