日本人が亜鉛不足に陥る原因とは?

亜鉛などのミネラルは、金属なので体内で作り出すことはできません。しかし、生きていく上でミネラルは必要不可欠なので、必要なミネラルは食事で摂取する必要があるのです。しかし、現代では多くの人が亜鉛不足に陥っている傾向にあります。

これは、日本が火山灰地の多い土壌であったので、元々土地にミネラル含有量が少なく、雨などでミネラルが流失してしまうと、作物が土壌からミネラルを十分吸収できず、ミネラルの含有量が少ない作物が出来てしまう事が原因のひとつです。

日本の土地と、欧米の土地でのミネラル量は3倍も異なるとされています。また、生産効率を高めるために農薬を使ったり、化学肥料を大量に散布した結果、土壌からますますマンガンや鉄、銅、亜鉛といったミネラルが不足する事になりました。ミネラルの乏しい土壌で栽培された作物は、ミネラルを補う事が出来ないのです。

また、日本の基本食となる和食は、洋食と比べて亜鉛は少ないことがわかっています。洋食は肉やチーズに亜鉛が含まれていますが、和食では亜鉛の含有量の多い食事が少ないので、亜鉛不足になりやすい傾向にありました。しかし、これまで日本人はここまで深刻な亜鉛不足にはなっていませんでした。

それは、主食となる米から必要な亜鉛を摂取していた為です。しかし、今は主食である米よりも惣菜が多く、洋食に近づいて高カロリーとなっています。また、ファーストフードやインスタント食品、お菓子といった、亜鉛やミネラルは含んでいないのに、脂質や糖はたくさん含まれる物を多く食べる事が増えて、亜鉛不足状態になっています。

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