現代の日本人は慢性的な亜鉛不足ですが、日常生活において亜鉛を低下させる行為も多く、注意が必要です。まず、亜鉛はアルコールによって低下しやすいです。一般に、アルコールは肝臓で分解されますが、アルコールの分解を行うアルコール分解酵素は、亜鉛によって効果を表します。アルコールは飲めば飲むほど、亜鉛を大量に消費して分解していく事になります。
喫煙によって体内では活性酸素という、身体の老化を促す物質が大量に発生します。この活性酸素は、シミの原因であるメラニンを活性化する働きや、身体を酸化させてしまいます。
この為、活性酸素は早めに、抗酸化酵素で除去する必要があり、この酵素の働きには亜鉛が必要になります。喫煙すると、体内の活性酸素は増えていくので、亜鉛がどんどん消費される事になってしまいます。
また、ストレスを感じる事でも、体内の亜鉛は消費される事になってしまいます。人はストレスを感じると、脳がストレスを抑制しようとする神経伝達物質を分泌します。この時、神経伝達物質を分泌するのに亜鉛が消費されます。ストレスが多いと、脳で亜鉛が消費されてしまうので、亜鉛が減少して新陳代謝が充分行えず老化を進めてしまう事になります。
バランス良い食事を心掛けて、亜鉛を積極的に摂取していても、このような行為によって亜鉛は減少してしまいます。また食物、便秘気味の人など、積極的に食物繊維を取っている人もいると思いますが、食物繊維は便秘の解消と共に、亜鉛を吸着して体外へ排出してする働きがあるので注意が必要です。
