心肺蘇生法(成人)について
心肺蘇生は連続30回の胸骨圧迫と人工呼吸2回を組み合わせて、これを絶え間なく継続してお行います。ただし、胸骨圧迫の30回連続は目標値で、あくまで目安です。
胸骨圧迫は思いのほか体力を使い、消耗します。体が疲労してくると力が弱くなり、テンポも遅くなってしまいますので、意識的に強く、早く、圧迫を続けるようにします。
協力してくれる救助者が居る場合は、2分を目安に交代するようにしましょう。
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心肺蘇生をいつまで続けるか
心肺蘇生中に、傷病者が声をだす、動く、通常のように呼吸を始めたら、心肺蘇生を中止します。傷病者の様子を見守りながら、救急隊を待ちます。
必要であれば、気道確保や回復体位をとらせるなどします。もし再び呼吸をしなくなったら、心肺蘇生を再度、試みます。
また、心肺蘇生中に救急隊が到着したからといって、即座に心肺蘇生を中止にせず、救急隊員の指示に従いながら、救命活動の引き継ぎをしてください。
心肺蘇生では、決して諦めないことが肝心です。通常、心臓が止まって4分以上経つと脳が死んでしまいます。救急車が到着するのは全国平均で約6分です。目の前で倒れた人を、何もせずにそのまま見ているだけでは、命の連鎖は途切れてしまいます。勇気をもって手をさしのべ、救急隊に命の連鎖を引き継ぐことが大切です。