胸骨圧迫は強く・早く・絶え間なく行う

応急処置のまとめ

2回の人工呼吸のあと、続けて胸骨圧迫(心臓マッサージ)をおこないます。心臓を押す場所は、胸のまん中にある胸骨の下半分です。この場所を探すには、乳頭と乳頭を結ぶ線のまん中を目安にするとよいでしょう。

この場所に片方の手のひらの基部をあて、その手のひらの基部に、もう一方の手のひらの基部を重ねます。胸骨圧迫には、力を集中することが大切です。そのためには、重ねた両手の指を組むのもよいでしょう。

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出典:Google画像検索

手のひらの基部に垂直に体重がかかるように、肩は押す部位のま上にして両ひじをまっすぐに伸ばした姿勢をとります。圧迫の強さは、傷病者の胸が4~5cm沈む程度です。

指や手のひら全体に力を加えると肋骨が圧迫されるので、手のひらの基部だけで的確に圧迫します。1分間に約100回の速さで、30回連続でおこないます。

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気をつけること

「強く・早く・絶え間なく」がポイントですが、一方、圧迫の解除も忘れてはいけません。圧迫と圧迫の間は、沈んだ胸が完全に元に戻るように力を抜きます。ただし、手のひらの基部が傷病者の胸から離れることのないようにします。

圧迫を繰り返すうちに、手が正しい位置からずれてきたり、気道確保の姿勢が崩れてきたりすることがあるので注意しましょう。

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を交互に行う

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