出血性ショックの症状

全血液量の20%以上が短時間で失われると出血性ショックにおちいります。出血性ショックのときには、ぼんやりし無表情で呼びかけへの応答がにぶい(意識レベルの低下)、皮膚は蒼白で冷たく冷や汗をかき、呼吸は浅く速く、脈拍は弱く速いといった症状が認められます。

出血性ショックは放置すると死に至る可能性が高い、もっとも緊急を要求される状態です。ただちに応急手当てを施すとともに、救急車を呼び医療機関へ搬送します。

ショック体位

患者を水平に寝かせ、座ぶとんなどを足の下に敷き両足を15~30cmぐらい高く上げます。次にベルトやネクタイをゆるめ、からだに毛布や衣服をかけて保温に努めます。

救急車がくるまで、絶対に患者のそばから離れず、声をかけたりして元気づけてあげましょう。

頭にけがをしていたり、足に骨折がありグラグラしている場合

この場合にショック体位をとると、状態が悪化することがあります。このため、患者は仰向け(背臥位)に寝かせましょう。あとはショック体位のところで述べたのと同じです。

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