安全確認について
倒れている人(傷病者)をみかけたら、まずはまわりの安全を確認します。上からモノが落ちてきて倒れたのかもしれません。道路わきに倒れている人を見かけて、「駆け寄ろうとしたら車にはねられた」ということにならないようにしましょう。
気をつけること
自分の危険を顧みず、その場に飛び込んで行くのには十分注意を。はた目にはカッコよくても、安全確認が最優先です。
意識の有無を見る(反応の確認)
安全が確認されたら、やさしく肩をたたきながら大きな声で、「もしもし」「大丈夫ですか?」などと呼びかけます。知人なら名前を呼びかけましょう。
返答がある、目を開ける、なんらかの意志が感じられる仕草をみせる、などの反応が認められない場合は、「反応(意識)がない」と判断します。心停止した直後にけいれんすることがありますが、これは意志が感じられる仕草ではないので、勘違いしないよう気をつけてください。
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気をつけること
肩をあまり激しく揺すったりしないように。外傷が原因の場合は、頸椎(けいつい)(くびの骨)に損傷を受けていることがあります。
助けを呼ぶ(周囲の注意を喚起する
傷病者に反応がなければ、「だれか来てください」などとすぐに大声で叫んで、助けを呼びます。
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119番に通報してAEDの手配をする
知人がいれば知人に、いなければ近くにいる人に119番に通報するように頼みます。また、近くにAEDがある場合は、持ってくるように頼みましょう。
知らない人に頼む場合は、「青い服の、あなた!」と指名すれば、時間のむだを省けます。「あなたは、119番通報」「あなたは、AEDを」と明確に依頼するのもよいでしょう。
また、「119番に連絡したらここに戻ってください」と付け加えると、連絡がついたかどうかの確認ができ、その後の救助活動(救命の連鎖) を手伝ってもらうことができます。
近くに人がいないときは、119番通報とAEDの手配をバイスタンダー自身がおこなわなければなりません。電話がないときは、傷病者のそばから離れても119番通報をします。付近にAEDがあることを知っている場合は、取りに行きます。
気をつけること
自分しかいない状況でも、心肺蘇生よりも、119番通報と近くにある場合はAEDを持ってくることを最優先します。救急車を呼んだあとで、倒れていた人が意識もあり心肺停止状態ではなかった、ということもあります。
この場合、救急車の到着後、救急救命士に対応を判断してもらいます。けっして大げさにしてしまったなどと思わず、結果として大事に至らずによかった、と考えてください。