全身の痒みに悩まされ、重症化すると日常生活にまで支障をきたしてしまうアトピー性皮膚炎。
そんなアトピーと花粉症には同じアレルギー性疾患として互いに影響を及ぼしてしまう関連性があるようで、アトピー性皮膚炎を患っておられる方の場合、同時に花粉症も併発している傾向が多いと言われています。
今回はそんなアトピーと花粉症の関連性についてご紹介させて頂きます。
■花粉症はアトピー悪化の原因にもなる
アトピー体質の方が花粉症を患った場合、ただでさえ皮膚がデリケートになっている状態の所へアレルギーに対する過剰反応を由来とする花粉症の諸症状が被さってきてしまう為、アトピー性皮膚炎の辛い症状が花粉症のせいで更に重症化し易いとされています。
具体的には鼻の下や目の周りの炎症が悪化する傾向があるとされており、元々辛かったアトピーの症状が花粉症のせいで更に耐え難いものへと発展してしまう事になってしまう為、アトピーに悩む方々にとっては花粉の時期は特に警戒すべき時期であると言えます。
■花粉症対策でアトピー悪化の防止を
アトピー体質の方にとって大敵とも言える花粉症…。
そんな花粉症によるアトピー症状の悪化を少しでも軽減、ないし防止していく為に是非下記で紹介させて頂いているような対策を取っていきましょう!





■ステロイドを含む花粉症薬は
アトピー性皮膚炎の症状を緩和させる治療において一般的に用いられるステロイド薬ですが、こうしたステロイド薬の使用を段階的に止めて次の治療のステップに入ろうとしておられる方の場合は、花粉症の症状を抑える為に使う薬にも注意を払う必要があります。
何故かと言いますと、これは花粉症薬の中にもステロイドを含む種類のものがある為です。
これは、アトピー治療の為に医師の指導の元でステロイドの使用を段階的に減らしている状態にある場合、そこへ花粉症薬に含まれるステロイドの吸収が割り込んでしまうと、医師が想定している患者のステロイド摂取量に狂いが生じてアトピーの治療計画に支障をきたしてしまう事になりかねないからです。
ですのでステロイド離脱のステップに入っている方が投薬による花粉症治療を行いたい場合は、アトピー治療におけるかかりつけの医療機関にて事前に相談するようにしましょう。