閉塞性動脈硬化症の治療方法について

閉塞性動脈硬化症をそのままにしておくと、動脈硬化の進行によって血管が狭くなり、最終的には完全につまってしまいます。そうなってしまう前に、薬の服用や手術を行なう等して、血管が詰まってしまうのを防ぎ、血流の改善や新たな血の通り道であるバイパスを作るといった治療を行ないます。

治療法の目安

進行度や国際ガイドライン(TASCⅡ)を参考に治療法を決定していきます。

進行度 軽度 中等症 重症
無症状が多い 間欠性跛行 安静時の痛み 潰瘍・壊疽
治療法 生活の改善
運動療法  
薬物療法
  注射
  血管内治療外科治療

運動療法

運動療法は全ての進行具合に共通して行なわれる治療法であり、基本的には「歩く」ことです。歩くことで、足の血行を促進して、天然のバイパスである「側副血行路」が発達することも知られています。

運動療法のポイントとしては、歩ける距離の8割を歩いて3分休むということを繰り返し、毎日歩くように心がけます(1日30分を1~2回程)。また、絶対に無理はしないということも重要なポイントです。自分が行える運動量を目安に、医師と相談の上で運動量を決めていきます。

薬物療法

閉塞性動脈硬化症の治療薬には、次で紹介するものがあります。抗血小板薬と呼ばれる薬剤を中心として、症状に応じて何種類かを使い分けていきます。

抗血栓薬

抗血栓薬は血栓(血液の塊)を作らないようにして、血管が詰まることを防ぎます。

  • 抗血小板薬・・・血栓形成や動脈硬化の進展に重要な働きを持っている血小板が活発に活動するのを防ぐ。
  • 抗凝固薬・・・血栓が出来たり、大きくなることを防ぐ。
  • 血栓溶解薬・・・血管内の血栓を溶かす。

血管拡張薬

血管を拡げて血流の流れをスムーズにする薬です。

血管内治療(経皮的血行再建術)

細長い管の先にバルーンと呼ばれる風船を取り付け、その管をふとももの付け根から足の血管に挿入して、動脈硬化を起こしている箇所でバルーンを膨らませて血管を拡げる治療です。血管内治療には、主に以下の二つの方法をとります。

バルーン法

狭くなった血管部分をバルーンと呼ばれる風船で膨らませて血管を拡げ、血流を確保する方法です。

ステント法

動脈硬化を起こしている箇所でバルーンを膨らませた後、その部分に金属製の網状の枠(ステント)を入れて血管を拡げたまま固定する方法です。バイパス手術と違い、切開する部分が最小限で済むことから、患者への体の負担は少ないとされています。

外科療法(バイパス手術)

詰まってしまった血管を飛び越えて、その先の血管に新たな血液の通り道(バイパス)を作る治療法です。手術を伴うので、患者への体の負担は大きくなってしまいます。バイパスの部分には、人工の血管や自分の静脈を使います。

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