閉塞性動脈硬化症は自覚症状が少ない

現在の日本では、食生活の欧米化や高齢化社会に伴って「動脈硬化」が増加傾向にあるといわれています。動脈は心臓の動きによって全身に血液や酸素、栄養等を送る役割を担っている大切な「道路」であり、動脈硬化ではその「道路」が狭くなった状態になってしまいます。

動脈硬化は全身のどの血管でも起こる可能性があるのですが、足の血管に動脈硬化が起こる事で、歩行が困難になったり、重病化すると歩行自体が出来なくなってしまいます。これが閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう:ASO)です。

この疾患が進行してしまうと、足の痛みによって日常生活が困難になってしまうばかりでなく、最悪の場合、足を切断しなければならないこともある病気なのです。

病状の初期では自覚症状が殆ど無い

閉塞性動脈硬化症は症状に進行具合によって、Ⅰ~Ⅳ度のレベルに分けられているのですが、最も軽度とされるⅠ度では自覚症状も少なく、「最近歩くのがつらくなったかな?」「なんだか足がしびれるかな?」といった自覚症状を感じる程度だといわれています。中には、まったく症状を感じないという人もいるのです。

しかし、先にも書きましたが、閉塞性動脈硬化症は症状が進行してしまえば、最悪の場合足を切断しなければならないという重篤な症状まで進行していきます。

体から発せられる小さな異変を「気のせい」とか「そのうちに治る」と甘く見るのではなく、少しでも異変を感じられた場合はすぐに医師の診断を受け、万一閉塞性動脈硬化症であったとしても、早期発見に繋げることで、適切な治療を受けて病状の進行を抑えることが可能となるのです。

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