バナジウムの効能・効果と成分を多く含んでいる食品

バナジウムはカルシウムやマグネシウムなどと同じミネラル成分の一種であり、天然の湧き水等に含まれている成分なのですが、最近になってこのバナジウムに「血糖値」を下げる働きがあるとして、注目を浴びています。

この血糖値を下げる作用により、糖尿病の予防効果があると考えられており、また、バナジウムを含んだミネラルウォーターには、他のミネラル成分との相乗効果によって脂質の代謝を促進し、血液をさらさらにする作用があることから、高血圧や動脈硬化を予防する等の効果も期待できます。

最近ではバナジウムを含んだミネラルウォーターの「ウォーターサーバー」も人気となっており、特に健康志向が強い人達に良く売れているようです。

バナジウムは水だけでなく、アサリやホタテ、ひじきなどの貝類や海藻類にも含まれており、言い換えればこれらの食品にも血糖値を下げる働きがあるということになります。

バナジウムと糖尿病に対する予防効果

記事の冒頭でも少し触れましたが、最近の研究によってバナジウムには血糖値を下げる作用があるということがわかってきました。そして、この作用が糖尿病の予防になると考えられています。

糖尿病に対する予防効果についてもう少し掘り下げて説明すると、バナジウムが「インスリン様物質」であると考えられており、体内で血糖値をコントロールする役割を持つインスリンと似たような作用をもたらすことから、糖尿病の発症を防ぐといわれています。

さらに、バナジウムにはインスリンの働きを弱めてしまう原因となる「遊離脂肪酸」の分泌を抑える作用も確認されており、これらの要因が血糖値を下げることに貢献しているのではないかと考えられているのです。

糖尿病の患者数と合併症について

糖尿病患者は年々増加傾向にあり、今や国民病と呼ばれる程になってしまいました。厚生労働省が公表している「平成19年国民健康・栄養調査報告」によれば、糖尿病である可能性を否定できない「予備群」も含めて、推計で2,210万人にも上ることが判明しています。これは全国民の1/5以上の数字にあたります。

糖尿病が怖いとされる大きな理由としては、糖尿病自体よりも、糖尿病が影響して起こる「合併症」にあります。糖尿病の合併症は、発症後に治療せず放置した場合、平均して10~15年で引き起こされると言われています。

そして、糖尿病特有の合併症である「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」は、三大合併症と呼ばれており、何れの症状も大変重く、怖い病気と言われています。

バナジウムで高血圧や動脈硬化の予防・改善

バナジウムには血糖値を下げる作用の他にも、脂質の代謝をよくして、血中コレステロールの低下や血液のサラサラ効果等も確認されており、これらの効果が高血圧や動脈硬化の予防と改善に効果的であると言われています。

全国で高血圧とされる人は、予備軍も含めれば4,000万人以上と推定されており、糖尿病と同じく患者数が非常に多い疾患でもあり、日本人の中で最も多い病気であるといえそうです。

さらに、高血圧は動脈硬化を引き起こす危険因子と考えられており、血圧の高い状態を放置してしまうと、心筋梗塞や脳梗塞といった、重たい疾患を引き起こす危険性も高まってしまうのです。

そもそもバナジウムとは?

バナジウムという用語自体は、健康系の雑誌やテレビで頻繁に紹介されているので知っているとうい方は多いと思いますが、では、いったいこの成分は何なのか?を知っている方は、以外に少ないように感じます。

この記事の冒頭でも少し説明したのですが、バナジウムとはカルシウムやナトリウム、鉄、亜鉛などと同じミネラルの一種で、地中や海中に多く含まれている成分で、人間の体内にも微量ではありますが含まれています。

この成分自体は100年以上も前に発見されていたのですが、人間の健康面でプラスの効果があるとされ、注目を浴びだしたのはまだ最近のことです。そして、そのきっかけとなったのが、このページで紹介しているような血糖値を下げる作用や糖尿病の予防効果が期待できるといった研究結果が発表されたことによるものなのです。

バナジウムを多く含む食べ物・食品

バナジウムは、「バナジウム天然水」等、ミネラルウォーターという形で販売されることも多いので、水にだけ含まれている成分と勘違いしてしまう方も多いのですが、普段口にする食品類にもバナジウムは含まれており、特に以下の食べ物には多く含まれています。

  • アサリ
  • ひじき
  • 海苔
  • ホタテ
  • ホヤ
  • いわし
  • エビ
  • カニ
  • マッシュルーム
  • パセリ
  • 黒コショウ

特に貝類や海藻類に多く含まれているので、バナジウムを効果的に摂取するためには、これらを食材として利用した料理を意識して食べると良いでしょう。

バナジウムを含有する天然水

前述した様に、バナジウムを含むミネラルウォーターは、近年ではコンビに等でも気軽に購入することが可能となっています。しかし、その中でも富士山周辺で採取された湧き水の中に、特にバナジウムが多く含まれているということで人気を集めているようです。

バナジウム水は、コンビニやお店で購入する以外にも、価格を比較することができるネット通販や、いつでも新鮮なバナジウム水を飲むことができるウォーターサーバーも人気となっています。特に、東日本大震災の後、水に対する危機管理の意識が強まったことで、ウォーターサーバーを宅配する人も増えています。

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