どくだみ茶の効能・効果や成分

どくだみ茶は名前が特徴的なことから、健康関連の話題にあまり興味が無い方でも一度くらいは耳にしたことがあると思います。しかし、名前にインパクトがあるだけでなく、どくだみ茶は健康に対しても有効に働きかけてくれます。

どくだみ茶の代表的な効果としては、体の中に溜まった毒素を排出してくれる「デトックス効果」が上げられます。また、美容面でも様々な効果が確認されています。

さらに、毛細血管を強化する作用を持っているフラボノイド類が含まれていたり、天然の降圧薬とも呼ばれている「カリウム」も豊富に含まれているので、動脈硬化や高血圧等の生活習慣病の予防・改善にも繋がるといわれています。

どくだみ茶の効果・効能

どくだみは昔から優れた薬草として重宝されており、様々な薬効があると考えられていることから、生薬名として「十薬(じゅうやく)」という名前が付けられており、江戸時代に貝原益軒(かいばらえきけん)著の「大和本草」の中でも「十種の薬の能ありて十薬となす」と記されています。

しかし、効能は十種だけではなく、実際はさらに多くの効能を持っているといわれています。

冒頭でも紹介しましたが、どくだみには体内の毒素を体外へ排出する作用を持っており、血液を綺麗にしてくれる効果も期待できます。血液が綺麗になることで、それらに関係する特定の病気を未然に予防し、健康的な体を維持するのに役立つ効果があるとされているのです。

また、皮膚表面の汗腺の調節、神経細胞や筋肉組織を活性化する働きや自律神経をコントロールする働きも確認されています。

デトックス効果でニキビ対策と吹き出物を解消!

どくだみ茶の効果の中でも特に有名方なのが、血液浄化作用と解毒作用です。どくだみは特に解毒作用が優れているといわれている植物で、体内に溜まった老廃物等の毒素を排出する働きを持っています。

体内にこれらの毒素が溜まってくると、「にきび」や「吹き出物」となって体の表に現れてくるのですが、どくだみ茶のデトックス効果によって老廃物が体内に滞ることなく排出され、お肌のトラブルの予防や改善効果を期待することができるのです。

アトピー性皮膚炎や花粉症の症状を緩和

どくだみ茶にはアトピー性の皮膚炎や花粉症といったアレルギー疾患の症状を緩和する効能があると言われていますが、アレルギー疾患は、医学的にもはっきりとは解明されていない部分が多いと言われており、患者の状態や個人の体質による個人差も大きく、それだけ厄介な疾患であるといえます。

しかし、どくだみ茶がアレルギー関係に良い効果を与えると言われている要因として有効とされているのが、どくだみ茶による「体質の改善効果」です。

どくだみ茶には解毒作用や血液浄化作用に代表される「デトックス効果」が確認されており、この作用によって体質が改善され、それまでアレルギー反応を起こしていた原因に対して、アレルギーを起こさなくなるのでは?と考えられているのです。

どくだみ茶には便秘解消効果も?

どくだみには「緩下作用(かんげさよう)」と呼ばれる、排便を促す働きを促進する作用も確認されており、これは特に女性の悩みの一つでもある便秘の解消に役立つと言われています。

便秘が解消されれば、それに伴い腸内環境も改善され、便秘に伴う吹き出物やニキビの改善にも繋がるというわけです。

さらに、どくだみには優れた利尿作用がありますので、体内で溜まった余分な水分を排出することによる「むくみ」の解消にも効果的であるといわれています。

どくだみ茶の成分

どくだみに含まれている成分としては、カリウムをはじめカルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・亜鉛といったミネラルの他、活性酸素の影響から身体のサビ付きを予防する抗酸化成分の「フラボノイド類」が含有されています。

特にフラボノイド類の一種であるクエルシトリンという有効成分が、利尿解毒作用や緩下作用の他、毛細血管を強化するといった効能に大きく働きかけていると考えられています。

どくだみ茶にはカフェインが含まれていない

どくだみ茶にカフェインは含まれていないので、例えば妊娠中の女性や幼児、お年寄りであっても安心して飲むことができるのですが、中には他のお茶とブレンドして販売されているものがあり、そういった種類のお茶にはカフェインが含まれていることもありますので注意が必要です。

尚、どくだみ茶にはこれといった副作用は確認されていないのですが、便秘の解消の項目でも説明したように、緩下作用(かんげさよう)と呼ばれる排便を促す作用があることから、飲み続けることで下痢の症状が出てしまうこともありますので、過剰な摂取には気をつける必要があります。

どくだみ茶の作り方

自分で育てる等して栽培したどくだみからお茶を作る場合、まずはドクダミを綺麗に洗ってから風通しの良い場所に根元から吊るして干します。そして、天候にもよりますが1週間から10日程乾燥させた後、ハサミ等で適当な大きさに切り刻めば自家製のどくだみ茶の完成です。

ただし、このままではどくだみ特有の強烈な臭みが残り、お世辞にも美味しいとはいえません。そこで、刻んだどくだみをフライパンで煎ることで風味が良くなり、かなり飲みやすくなります。

注意点としては、フライパンで煎る際はドクダミが焦げ付かないように弱火でゆっくりと、時間をかけて煎るようにしてください。どくだみの量にもよりますが、煎る時間が大体5分~10分程度です。

どくだみ茶の飲み方

どくだみ茶でオススメの飲み方があります。それは、やかんに水とドクダミ茶を入れてそのまま弱火で煮詰めてから飲むようしてみましょう。この方法なら、普通に急須等で蒸らして飲むよりも、より多くのどくだみの有効成分を抽出することができます。

ただし、この方法であまりにも濃いどくだみ茶にしてしまうと、前述したように緩下作用(かんげさよう)が強く出すぎてしまい、下痢になってしまう危険性も高まりますので、ドクダミを入れる量は程ほどにしておきましょう。

どくだみは食べることも出来る

どくだみはその独特の匂いや味がマイナスのイメージとなり、食用には適さないと思われがちですが、実は食用も十分に可能なのです。独特の臭みも高熱によって消失しますので、火を通して調理することでかなり食べやすくなる食材でもあります。

食べ方としては、どくだみの若い芽を天ぷらにして食べたり、塩茹でした後に水でさらして、味噌とみりんであえるて食べるといった調理方法があります。

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