不随運動と震えの起こる病気(振戦・ジストニア・ミオクローヌス・書痙・チック)の特徴

振戦

振戦は規則正しい運動で、関節を屈曲する筋と関節を伸展する筋が交互に収縮します。振戦のスピードにはいろいろあり、おそいものでは毎秒5回程度のパーキンソン病でみられる振戦、毎秒7~10回程度の本態性振戦や老人性振戦、毎秒20回程度のバセドー病でみられるふるえなどがあります。

また、ふとんの上でじっとしていて起こる安静時振戦もパーキンソン病に特有です。これに対して安静時には起こらず、一定の姿勢をとると始まるものを姿勢時振戦といって本態性振戦に特有のものです。

⇒バセドー病

ジストニア

ゆっくりとした、からだや手足をねじるような不随意運動です。不随意運動が途絶えることはなく、持続的に筋収縮が続きます。捻転ジストニアがその代表です。

ミオクローヌス

非常にすばやい、目にもとまらないほど速い不随意運動です。不規則かつ短時間の筋収縮によります。通常は筋収縮の持続時間は100ミリ秒(10分の1秒)以下です。

ミオクローヌスてんかん、無酸素脳症回復後、あるいは臭化メチル中毒などでみられます。特に無酸素脳症回復後に手足を動かそうと考えるだけで素早い不規則なミオクローヌスが起こるのをランスアダムス症候群と呼びます。

書痙(しょけい)

字を書こうとすると、ボールペンを持った手に強い緊張が生じて、手がふるえ、筆圧が大変に強まるものです。一方、箸を持って食事をすることは普通に行えます。筆も普通にに持てることが多く、これは一種の心身症ともいえます。

チック

精神的に緊張すると、常に同じ異様な不随意運動を生じるものです。たとえば右肩を何度も持ち上げたり、顔をしかめたり、口をゆがめたりなどの運動がみられます。1人の患者にはいつも同じ運動が生じます。リラックスしているときや、睡眠中にはみられません。

⇒チック障害

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