神経系の病気には、大きく分けて以下の様な病気があります。
症状から見た神経内科の病気
- 意識障害や認知症
- 記憶障害
- 思う事が言葉にならない
- 人の言う言葉が理解できない
- 頭痛
- 顔面痛
- 首の痛みや四肢の痛み
- 四肢の感覚が鈍い、ジンジンする
- 味覚がない
- 力が入らない
- 片側の麻痺
- 対麻痺（ついまひ）
- 顔面筋麻痺
- 震え
- 手足が勝手に動く
- 運動が遅い
- バランスが悪くて転びやすい
- 第一歩が出ない
- 歩くとすぐに小走りになってしまう
- 痙攣を繰り返す
- 視野がぼやける
- キラキラ光ったものが見える 等
病気の場所から見た神経内科の病気
- 大脳、中脳、小脳
- 大脳基底核
- 橋（きょう）
- 脳神経
- 延髄
- 脊髄
- 末梢神経
- 自律神経
- 筋
病気の原因から見た神経内科の病気
- 血管障害（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、硬膜下出血、静脈洞血栓など）
- 感染症（脳炎、骨膜炎、梅毒、ウイルス性疾患、プリオン病など）
- 腫瘍（原発性腫瘍、転移性腫瘍など）
- 脱髄疾患（多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、白質ジストロフィーなど）
- 変性疾患（アルツハイマー病、脊髄小脳変性症、パーキンソン病、ハンチントン病など）
- 代謝性疾患（リピドーシス、糖たんぱく代謝異常、アミノ酸代謝異常、金属代謝異常など）
- 中毒（金属中毒、有機物質中毒、薬剤中毒など）
- 発作性疾患（癲癇、失神、メニエール病、頭痛、ナルコレプシーなど）
- 先天性疾患（脊髄空洞症、アーノルドキアリ奇形、母斑症など）
- 脊髄疾患（変形性頚椎、椎間板ヘルニア、脊髄血管障害、HAMなど）
- 末梢神経疾患（多発神経炎、ギラン・バレー症候群など）
- 筋疾患（筋ジストロフィー症、筋緊張症候群、周期性四肢麻痺、重症筋無力症など）
病気の場所と原因は、縦糸と横糸の関係にあり、時には原因と結果の関係になることもあります。
上記で羅列した様に、脳や神経、筋の疾患は種類だけを見ても非常に複雑です。しかし、実際には症状とその時間経過から的を絞っていき、検査によって場所と原因を確実に特定し、診断していきます。
この様に、脳や脊髄、神経の病気は診断を理論的に整然と進めていくことで、容易に結論に達することが可能となるのです。
