ビタミンB1を多く含む食べ物とその効果(効能)

ビタミンB1はエネルギーの供給を促進し、疲労物質の蓄積を予防する働きがあることから、疲労回復物質としても知られています。この成分を多く含む食べ物としては、豚肉やレバー、うなぎ、大豆、玄米や胚芽米等が代表的です。

ビタミンB1が不足すると、疲労や倦怠感を感じやすくなったり、脳の働きが鈍ってしまうことが影響して集中力や記憶力の低下といった症状があわられてしまいます。

ビタミンB1を多く含む食品

記事の冒頭でも書きましたが、ビタミンB1を多く含む食材としては以下の様なものが挙げられます。これらは一般的な食材なので、普段目にすることも多いでしょう。

  • 豚肉
  • レバー
  • うなぎ
  • かつお
  • 大豆
  • そら豆
  • 落花生
  • 玄米
  • 胚芽米

ビタミンB1の吸収を補助する食材

ビタミンB1を摂取する際に参考にしてもらいたいポイントがあります。それは、ビタミンB1の体への吸収を助ける働きを持つ食品を一緒に食べることで、より一層効果的にビタミンB1を体内に吸収することが出来るという点です。

  • にんにく
  • ニラ
  • ネギ
  • たまねぎ

これらの食材には、「アリシン」と呼ばれる成分が多く含まれており、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあるといわれています。さらに、このアリシンは胃腸の働きを活発にする作用もあることから、食欲不振を解消する効果も期待できます。

糖質中心の食生活はビタミンB1の不足を招く

ビタミンB1には、摂取した糖質を体内でエネルギーに変換する役割を担っているのですが、糖質を中心とした食生活を送ってしまうと、エネルギーへの変換が頻繁に行なわれてしまうのでビタミンB1が不足してしまいます。

アルコールの摂り過ぎにも注意が必要です。なぜなら、アルコールを体内で分解する際にも、ビタミンB1が多く消費されてしまいますので、普段からお酒を良く飲む人は、特に注意してください。

ビタミンB1の効能・効果

ビタミンB1の最も代表的な効果としては、摂取した糖質の代謝を促進してエネルギーに変換する働きです。さらに、疲労物質である乳酸の蓄積を予防することから、疲労回復効果も見られます。さらに、胃腸の働きを活発にし、消化液の分泌を施す作用もありますので、食欲不振の解消といった効果も期待できるでしょう。

また、神経の調整に関しても重要な役割を持っています。脳や神経系の組織は糖質をエネルギー源としており、その糖質の代謝を促進する役割を持っているのがビタミンB1です。ビタミンB1をしっかりと摂取することで、脳の働きを活発にして、神経系の正常な働きを維持するといった「精神の安定」にとっても、ビタミンB1は無くてはならない栄養素なのです。

夏バテ予防に効果的なビタミンB1

「夏ばて予防にウナギを食べよう」と聞いたことがありませんか?ウナギはビタミンB1が豊富に含まれている代表的な食材なのですが、夏場の蒸し暑い時期は特にビタミンB1の消耗が激しくなりますので、その消耗されたビタミンB1を補給するために、昔から日本人は夏場にはウナギを食べるという習慣があるのです。

ビタミンB1が不足することで、記憶力の低下や食欲不振といった症状の他にも、疲労の蓄積や倦怠感といった症状に繋がるのですが、この疲労感や倦怠感が夏ばての正体なのです。

ただでさえ暑さで食欲が無くなってしまう夏場にこれらの症状が現れると、ますます夏バテの症状が進んでしまう危険があります。そうならないためにも、なるべく意識してビタミンB1が多い食品を食べるようにして、夏バテの予防と疲労回復に努めるようにしてください。

ビタミンB1が不足することで現れる欠乏症

ビタミンB1が欠乏することで、人体には様々な影響が現れます。エネルギーの供給が不十分になり、疲労物質が溜まりやすくことから、日常的に疲れやすくなってしまう「慢性疲労」や「倦怠感」を感じやすくなります。さらに、ビタミンB1の欠乏は脳や神経系にも影響を及ぼします。代表的な症状としては、集中力や記憶力の低下等が挙げられます。

ビタミンB1を効率良く摂取するには?

すでに先の項目でも説明しましたが、ビタミンB1はニラやにんにく、たまねぎといった食材と一緒に食べることで、吸収効率を高めることができます。しかし、調理方法によっては効率を落としてしまう場合がありますので、注意が必要です。

具体的には、ビタミンB1を多く含んでいる食材を調理する際、煮たり茹でたりする際に出る「煮汁」も一緒に食べることができる調理方法が好ましいといえます。これは、煮汁に溶け出したビタミンB1を捨てることなく、しっかりと摂取するための工夫です。

また、ビタミンB1は一度に多量に摂取しても、体外に排出されやすい栄養素です。なので、サプリや栄養補助食品をたくさん飲めば良いというものでもなく、毎日決められた量を守り、こまめに継続して補給していくことが大切なポイントとなります。

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