糖尿病における運動療法は、食事療法とともに糖尿病治療の2本柱となっています。食事療法だけではなく、積極的に運動療法も行なうようにして、血糖コントロールに努めるようにします。
- 運動療法はいつでも、どこでも、一人でも行なうようにする。
- 1日20~30分以上、または1日1万歩を目標に。
- 日常生活に運動を取り入れる工夫を行なう。
- 体操(ラジオ体操が効果的)
- 水泳
- なるべく階段を使う
- 1駅分を歩くようにする
- 犬の散歩を行なう
運動療法における注意点とは?
運動中に激しい動悸やめまい、息切れ、胸の痛みや関節・筋肉に強い痛みを感じた場合は、運動を一旦中止して、主治医に相談するようにしてください。また、高齢者の場合であれば、運動時の脈拍数を100拍/分以内に留めるように注意します。
いずれにしても、行き過ぎた運動療法は逆効果となりますので、自分ができる範囲内で、適度に行なうことが重要となります。最初は軽い散歩から開始して、徐々に歩行距離を延ばすといった形で負荷を強めていくと良いでしょう。
靴選びも重要
運動療法として最も手軽なものが徒歩による散歩やハイキングです。しかし、歩くのに適していない靴で運動を行なうと、靴擦れ等の原因になりかねません。以下で紹介するような、自分の足と運動に適した靴を選ぶようにしてください。
- つま先に余裕があり、足全体にフィットしたものを選ぶ。
- 足は「むくみ」によってサイズが変化する。一日の中で最も足のサイズが多くなる夕方をサイズの基準とする。
- 足の甲が圧迫されないサイズを選ぶ。
- 靴の先につま先が当らないようにする。
- 足首と靴の間に大きな隙間ができていないか?
- クッション性があり、かかとが高くないものを選ぶ。