皮下脂肪と内臓脂肪の違いとそれぞれの特徴

内臓脂肪と皮下脂肪の特徴の違いは、それぞれの体脂肪の蓄積しやすさや、代謝・燃焼のされやすさといった点にあるます。また、病気の発症を誘発するといった身体に与える影響の大きさにもあります。そして、個人差もあるのですが、一般的には「皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が燃焼しやすい」と言われています。

どちらの脂肪にも言えることなのですが、脂肪を過剰に貯め込んでしまうことで、様々な生活習慣病を引き起こす要因となり、そのまま放置してしまえば、皮下脂肪の増加で起こる見た目(肥満化)よりも深刻な問題となってしまいます。

皮下脂肪と内臓脂肪を減らす対策としては、毎日の食生活を改め、運動習慣を身につけるといった基本的な生活習慣の改善が必要不可欠なのです。

皮下脂肪と内臓脂肪の違い

皮下脂肪は皮膚のすぐ内側に蓄えられた体脂肪のことで、内臓脂肪は胃や腸といった内臓の周辺に付着している体脂肪のことを指します。皮下脂肪、内臓脂肪とも体脂肪の一種であり、どちらも日常の食事内容や運動量の違いで影響を受けます。しかし、特にこれらの影響を受けやすいのが内臓周辺に付着する内臓脂肪なのです。

減らすのが簡単な体脂肪どちらなのか?

一般的には、内臓の周辺に付着する内臓脂肪の方が減らしやすいと言われています。なぜなら、内臓脂肪は生活習慣が影響して蓄積されやすいといわれており、これは主に暴飲暴食等による過度のカロリー摂取に拠る所が大きいからです。この暴飲暴食を改め、摂取カロリーを控えることで、内蔵脂肪を減らすことができるというわけです。

一方、皮下脂肪は内臓脂肪よりも代謝が悪く、燃焼しにくい傾向にあります。ダイエット等で皮下脂肪を減少させるには、継続しなければ効果が出ないと言われているのはこのためです。

まとめると、摂取カロリーをしっかりと制限すれば減っていくのが内臓脂肪であり、継続した運動を行なうことで減らすことができるのが、皮下脂肪というわけです。

体脂肪の役割りとは?

「体に蓄積する脂肪はマイナス」といったイメージが先行してしまいがちなのですが、内臓脂肪にしても、皮下脂肪にしても、本来はどちらも人間にとっては必要不可欠なものなのです。

内臓脂肪は、内臓を正しい位置に調整したり、臓器を保護する役目を持っています。皮下脂肪も外的な衝撃から内臓を保護し、有事の際は脂肪をエネルギーに返還するための「貯蔵庫」の役割を果たしています。

また、女性が男性よりも長生きなのは、この蓄積されている脂肪が関係しているのではないか?といった研究結果も報告されています。

内臓脂肪を減らす対策

しかしながら、内臓脂肪・皮下脂肪ともに、増えすぎてしまっては人体に悪影響を及ぼしてしまいます。特に女性においては、皮下脂肪の増加は「美容」の天敵となりますし、男性にとっても「中年太り」によって、実年齢よりも老けて見られてしまいますね。

このように、皮下脂肪が増え過ぎて肥満体型が目立つのも厄介なのですが、それ以上に健康上の深刻な問題に繋がってしまう恐れがあるのです。

  • メタボリック症候群
  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

これらは、肥満(太りすぎ)によって引き起こされる様々な病状で、総じて「生活習慣病」と呼ばれています。特にメタボリックは「メタボ」という名称で一般的にも広く認知されており、健康診断においてもメタボかどうかを診断する項目も存在している程です。

リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満

太り方の違いで、それぞれに特徴を持った「体型」の呼称が存在します。「リンゴ型肥満」は、いわゆるメタボ体型に該当する人に多く、主に中高年の男性に多い体型です。

一方、下半身を中心に、お尻や太ももに体脂肪が蓄積している体型のことを「洋ナシ型体型」と呼んでおり、こちらは主に女性に多く見られる肥満体型となっています。

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