健康被害をもたらす「社会毒」とは?牛乳や砂糖も危ない?

食品業界がばらまく「社会毒」~牛乳、人工甘味料、ダイエット食品は危険?

牛乳、低脂肪ダイエット食品、トクホコーラといった“身体にいい”とされるものが、実は毒だった–こんな衝撃的な事実を明らかにするのは、話題の新刊『医者とおかんの「社会毒」研究』(内海聡/三五館)だ。

著者の内海医師は内科医として東京女子医科大学附属東洋医学研究所、東京警察病院などに勤務後、現在は精神医療分野を中心にしたTokyo DD Clinic院長、NPO法人薬害研究センター理事長を務める人物。内海医師の言う「社会毒」とは、「人間社会がつくり出した、本来の生物世界に反する物質の総称。本来、人が食べたり、使ったりしなかった物質、そしてそれが人体に悪影響をもたらす物質」のこと。そして、この社会毒が「あらゆる現代病の根源になっている」というのだ。

出典:http://news.livedoor.com/article/detail/8323070/

引用元の記事の見出しがかなり過激なものとなっていますが、この記事の中では、普段、私達がごく当たり前に口にしている食品が、実は健康被害をおよぼす危険なものであるという内容がかかれています。

その中でも、特に危険とされているものが「牛乳」とのこと。牛乳といえば、現在の日本では一般的な「健康飲料」として認知されており、毎朝一杯の牛乳を飲む習慣を持つ人は多いと思います。

しかし、この牛乳を飲めば飲むほどに、実は健康を害しているものとしたらどうでしょうか。

例えば、「社会毒」のひとつが牛乳だ。牛乳は健康を維持するために必要な栄養素を豊富に含んだ「完全食品」とされている。しかし、実際には、本来、牛乳を摂取すべき子牛にとっては理想的な食品だが、人間、特にアジア人(成年)は牛に含まれる乳糖をカルシウムに分解する分解酵素が体内で分泌されないために、うまく吸収できないケースが多いのだ。それどころか、乳糖はアレルギー、下痢の原因になることもある。

人によっては、牛乳を飲むとお腹が緩くなる、ということは昔からよく知られていた事実ではありますが、では、なぜ下痢を起こすのかについて深く考える人はきっと少ないはずです。牛乳に含まれている乳糖を上手に分解できないために下痢になるとされていますが、こういった特徴は特にアジア系の人に多いといわれています。

日本人は昔から米を主食としており、牛乳を飲むようになったのは戦後からです。慣れないものを体内に入れているということで、下痢やアレルギー症状の発生といった弊害が出ているのかもしれませんね。

「牛乳は骨を強くする」という俗説もウソ。反対に骨を弱めてしまうという。「牛乳はビタミンCを弱める。ビタミンCは骨を健康に保つコラーゲンの合成に不可欠。したがって牛乳は骨を弱める」「実際、世界で一番、牛乳を飲んでいるノルウェー人の骨折率は日本人の5倍といわれて」(同書)いる。

これも怖い牛乳のウソ・ホントです。確かに、牛乳で骨が強くなるならば、骨折率が高まるというのはおかしな話です。日本人は魚をよく食べるので、カルシウムがしっかりと取れているから骨折しづらいのでは?と一瞬考えましたが、ノルウェーの人達も魚を多く摂る習慣がありますので、それはあてはまりません。

牛乳に含まれる脂肪は、ほとんどがコレステロールを増やす飽和脂肪酸であり、これが動脈硬化、心臓病、脳卒中などの原因にもなる。

「コレステロールを増やす」は、食の欧米化と飽食によって現代人のかなりの数が高い数字を出すようになっているといわれています。実際、健康診断でコレステロールの値が高いといわれた方は多いのではないでしょうか?

畜産で育った乳牛の牛乳には成長ホルモンや女性ホルモンも含まれており、牛乳が性ホルモン系のがん(前立腺がん・乳がん・卵巣がん)の発症リスクを高めるという医学研究が発表されているというのだ。

まだあるのか、という感じですが、牛乳には成長ホルモンなどが含まれているため、がんの発症リスクを高めるという医学研究が発表されているとのことです。

>>乳製品、多く摂ると前立腺がんのリスクが高まる 日本人4万3千人を調査(厚生労働省研究班)

 結果、乳製品、牛乳、ヨーグルトの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べ、前立腺がんの発症リスクが、それぞれ約1.6倍、1.5倍、1.5倍となり、摂取量が多いほどリスクが高いことが明らかになった。また、乳製品はカルシウムや飽和脂肪酸が多くふくまれるため、それらの摂取量により4グループに分けたところ、カルシウムおよび飽和脂肪酸についても、前立腺がんリスクを若干上げる傾向にあることがわかったという。
研究班は、「カルシウムよりむしろ飽和脂肪酸との関連が強いようだが、どちらが影響しているか関連づけられない」としている。

厚生労働省の研究班が行った調査でも、乳製品を多く摂る事で前立腺がんの発症リスクが高まるという結果が報告されています。結果としては、カルシウムが原因なのか、飽和脂肪酸が原因かは特定できなかったと書かれていますが、牛乳はそのどちらも含まれています。

砂糖の取りすぎもアウト!

甘いお菓子やデザートにふんだんに利用されている「砂糖」。コーヒーや紅茶にも、たくさんの砂糖を入れて甘くして飲むという方も少なくありませんが、この砂糖の摂り過ぎも、健康に被害を及ぼす可能性があります。

「砂糖のような直接糖は細胞を崩壊させやすくし、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどのアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因ともなり、ガンにもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせます」

砂糖の摂り過ぎでアレルギーの症状が酷くなるというのは有名な話なのですが、砂糖によって免疫力が低下することが原因とされています。また、精神的な疾患にも影響を及ぼすといわれており、代表的なものとしては「うつ病」の発症リスクが高まるという研究結果もあるほどです。

⇒砂糖をやめればうつにならない

もちろん、これらの影響がでるのはあくまで「摂り過ぎ」た場合であり、趣向品として、または調味料として口にする程度であれば、ここまでの影響は出ないでしょう。

むしろ、砂糖よりも危険とされているのが、「人口甘味料」ではないでしょうか。

人工甘味料が引き起こす深刻な健康被害

近頃は砂糖に代わり、果糖(フルクトース)や人工甘味料の使用も増えてきている。果糖は果物の中に含まれる糖分だが、食後血糖値を上昇させない甘味料の成分として知られている。しかし最近、果糖の取りすぎは肥満や脂肪肝の原因になると警告を促す臨床研究が相次いでいる。

日本でも、最近のダイエットブームを受けて、「カロリー0」とか「砂糖不使用」といった宣伝文句を全面に押し出した商品がよく売れています。酒類にも糖質0といった「カロリーフリー」商品が大ヒットしていますね。

しかし、砂糖が不使用なのに、なぜあれほどの甘さを再現できるのか?といった事実に目を向ける人は、それ程多くはありません。

人工甘味料でいえば、その筆頭は「アスパルテーム」「スクラロース」だろう。アスパルテームは砂糖の200倍の甘味があることから注目されたが、インスリンとレプチンの値を上昇させ、「肥満、糖尿病ほか、今日蔓延している多くの慢性病の要因」となるのだ。さらにアスパルテームにとって代わっているのが、砂糖の600倍の甘味があるスクラロースだ。

「(スクラロースは砂糖のようには)体内で炭水化物として消化・吸収されないのでカロリーはゼロであるうえ、飲料品では味を良くし、保存性を高め、乳製品では乳酸菌に影響を受けず、甘味が保たれるといった具合に、まさに万能の添加物なのです」(同書)

人工的に作り出した成分が、砂糖の600倍の甘みを引き出す・・・見るからに体に悪そうな成分ではありますが、今の日本では、この成分は様々な食品に使われており、特に清涼飲料水に多く使われている成分です。

体に良さそうだから・・・と、砂糖不使用・カロリー0の商品を購入しているのに、かえって健康に影響が出てしまうものを口にしているという矛盾は、「商品が売れればOK」の現代日本の問題点といえるかもしれませんね。

今回紹介した記事では、最後にこの様に締めくくられています。

「社会毒」はパン、ファミレスなどのおかわり自由のコーヒー、ミネラルウォーター、オリーブオイル……といった食品にも含まれている。“健康”というイメージのウラで、万能の添加物で莫大な利益を上げる食品業界は次々に「社会毒」をつくり出す。

追記:オリーブオイルについて追加で記事を作成しました。詳細はこちら⇒オリーブオイルは社会毒なのか?

業界の人が見たら激怒されそうな程、インパクトのある記事ですが、この記事には元となった書籍があります(最後に紹介)。一般消費者に社会毒を売りつけて儲けている業界があるというわけですが、果たしてその企業とはどこなのでしょうか。あえて太字にして引用してみましたが、この様な部分は、我々のような一般消費者からはまったく見えてこない事実でもあります。

 本当のことを知らなさ過ぎる日本人

日本人は健康オタク的な側面があり、例えばテレビ等で「~が健康に良い!」と報道されると、次の日にはその商品が品薄になるといった現象は度々確認されている事実です。

同様に、牛乳は昔から「健康に良い」とされており、テレビや雑誌等でもさかんに牛乳の健康アピールは繰り返し報道されてきました。その結果、牛乳が体に良いという認識は、幼稚園児でも持っている「当たり前」の認識として、日本に強く根付いています。

趣向頻の一つとして多くの人が嗜んでいるコーヒーや紅茶にも、牛乳を入れるという人は多いでしょう。新鮮な野菜や果物をミキサーにかけてジュースにする場合でも、牛乳を多く入れたほうが美味しいと感じる人もいます。

結果的に、現在の日本から牛乳を無くす、あるいはまったく摂取しないようにするといったことは、現状では不可能といえます。しかし、一方でこの様な健康被害に警鐘を鳴らす記事も少なからず存在しているのですが、あまり表に出てこないという事実もあります。

この記事の内容全てが事実であるとは言いませんが、それでも少なからず心に留めておき、「健康のために毎日牛乳をたくさん摂る」といったことをせず、あくまで趣向品の一部として嗜む程度にすれば、そこまで神経質にならなくてもよいのではないでしょうか。

「この商品が凄く売れているらしい。欲しいかも?」と考える前に、「この商品は凄く売れているが、その裏に隠れている事実は無いのか?」を考えてみると、その商品に対してまた違った見え方が出来るようになると思います。

それでも長寿国である日本

徐々に体の健康を蝕んでいく各種の添加物ではありますが、それでも私達日本人の平均年齢は年々上昇しており、現在では80歳を超える程の長寿国となっています。今回紹介した牛乳や砂糖、人口甘味料が体に悪影響を及ぼすとはいえ、それでも長生きする人は増えているわけです。

医療の発達と共に、平均寿命は飛躍的に上昇したといわれています。そして、これらの健康被害を及ぼす可能性のある食品を口にしていても、寿命は経ることなく増えているという事実を踏まえれば、何事も「ほどほど」にしていれば、そこまで気をつけることでは無いのかもしれませんね。

その筋ではかなり叩かれているらしい著者、内海聡医師(内科医、漢方医)が執筆する書籍です。私も今回購入してみることにしましたので、内容についてまた紹介したいことがあれば、当ブログで紹介したいと思います。

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