馬油にはどのような効果・効能があるのか?

馬油は様々な形で商品化されており、特に、皮膚の疾患に対する治療薬やスキンケア商品、ヘアケア商品等を中心に、様々な商品が販売されています。

数多く商品化されている理由はいくつかありますが、馬油には様々な効果・効能が期待でき、また、昔からやけどや切り傷、あかぎれやしもやけ対策として利用されてきたという、安全面の高さも人気の理由のひとつといえます。

馬油の効能・効能

馬油の代表的な効能としては、火傷や切り傷、痔(じ)やあかぎれ、しもやけに対する治療薬(塗り薬)として効果が高いことが良く知られています。また、にきびや肌荒れといった肌トラブルの対策としても効果が期待できるといわれています。

アレルギー性疾患にも効果があるとされており、その中でも「鼻炎」に対する対策としても利用されることがあり、鼻の中を洗浄した後に、馬油を塗ることで鼻炎に関する様々な諸症状(くしゃみや鼻水、花粉症の症状等)の緩和に役立つとされています。

他にも、馬油を直接、マッサージしながら皮膚に塗りこむことで、血行促進作用を促して疲労回復(筋肉痛や関節痛の緩和)に役立つという効果も確認されています。

馬油と人間の皮脂の成分は似ている

馬油の効果・効能を見ていると、「皮膚」や「粘膜」に関するトラブルに改善効果が期待できるということが伺えますが、これは馬油が人間が分泌する皮脂に近い成分を持っているためで、皮膚への浸透力が非常に高いという特徴が炎症を抑えて、血行の促進や抗菌・殺菌作用に繋がると考えられています。

スキンケア・ヘアケア用品と相性の良い馬油

馬油は様々な用途で商品化されており、その中でも特に一般的な認知度が高い商品としては馬油シャンプーや馬油化粧品があります。どちらの商品にも言えることなのですが、馬油は優れた浸透性の高さによる保湿効果が期待できることから、これらのスキンケア・ヘアケア用品としての需要も高くなっているのです。

このような特性のお陰で馬油は肌に優しく、敏感肌の人や赤ちゃん、高齢者の方まで幅広い年齢層で利用することが可能となっています。また、肌に優しいということで、頭皮のケア用品としての需要も高く、髪の毛をつやつやにしてフケや抜け毛を予防するといった効果が期待できる「馬油シャンプー」が人気商品となっています。

馬油でアトピー性皮膚炎を改善?

馬油は人間が分泌する「皮脂」と非常に似通った成分といわれており、皮下組織への浸透力が非常に高いことでも知られています。

浸透した成分が細胞の中(皮下組織)にある酸素を追い出し、細胞の酸化を予防するとともに、皮下組織への細菌の侵入を防ぐ抗菌作用もあると言われています。さらに、馬油には炎症を抑える作用も確認されており、先ほどの抗酸化作用・抗菌作用と合わせて、アトピー性皮膚炎の発生を抑制すると考えられているそうです。

しかし、馬油による治療・改善・予防対策は民間療法の側面が強く、もちろん人体への影響には個人差があります。まったく効果が無い方もいれば、期待した以上の効果が現れる方もいるのですが、何事においてもまずは病院で適切な治療を受け、その中で医師に相談しながら馬油の利用も検討するといった方法が安全だといえます。

尚、馬油は人間の皮脂と成分が似ていることから、基本的には副作用の心配は無いとされていますが、まれに馬に対するアレルギーを持っている人もいるそうなので、その点に関しては注意が必要です。

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