脳ドックの料金(費用金額)と検査項目

まず、脳ドックは人間ドックと同様に「自由診療」となるため、ドックを実施している病院やクリニックによって価格に違いがあります。それでも、各医療機関で一般的に行なわれる脳ドックの検査項目はある程度決められており、基本項目にオプションを含めると、それだけ価格も上がっていきます。

脳ドックの価格相場ですが、オプション的な追加検査無しの基本検査で、大体4~6万円といった金額が一般的となっているようです。また、脳ドックで利用する検査装置や設備の違いでも価格差が出てきますので、詳しくはドックを受けようとする医療機関やクリニックで事前に確認しておきましょう。

脳ドックの費用

この記事の冒頭でも説明しましたが、実施している病院等の医療機関によって、価格に違いがあります。また、同じ医療機関であっても、コースごとに検査項目が分かれている場合であれば、当然価格も違ってきます。

脳ドックの費用は保険適応外

人間ドックやAGA治療、インプラント、レーシック等と同様に、脳ドックも「自由診療扱い」となりますので、健康保険の適応外となり、費用は全額個人自己負担となります。もちろん、ドックで見つかった病変の治療費に関しては、健康保険を適応することができます。

脳ドック健診の料金相場は?

冒頭でも少し触れましたが、脳ドックに自由診療となりますので、医療機関によって価格に違いがあります。また、検査項目の数やオプション検査の有無によっても、価格は変わってきます。

そこで、実際に脳ドック検診を行なっている幾つかの医療機関の価格の平均相場を掲載しておきます。あくまで平均値となりますので、詳細に関しては医療機関で確認する等して、各自で調べておいてください。

平均的な脳ドックの一般相場:平均して約4万円~6万円(税込)

尚、上記の平均相場に関しては、以下の内容の場合です。オプションの有無によっても価格は変わってきますので、参考程度にお考え下さい。

  • 問診を含んだ診察
  • 身体測定、血圧測定、胸部レントゲン撮影
  • 尿検査、血液検査、眼科検査
  • 心電図検査
  • 頭部MRI、MRA
  • 頚部MRA
  • 頸動脈超音波検査

自治体によっては補助金制度がある場合も

人間ドックや脳ドックといった検診を受診する場合、国民健康保険に加入している被保険者を対象に、全国の市区町村の中には「補助金制度」を実施している自治体もあります。

自治体によって対象となる条件や補助される金額は異なりますが、費用面で自己負担を少しでも減らすことができる制度となりますので、積極的に利用しておきたいところです。自分が住んでいる市区町村の役所の「国保年金課」などで問い合わせることができますので、少しでも自己負担を減らしたいという方は、一度問い合わせてみることをお勧めします。

脳ドックの検査項目

平均相場の項目でも少し触れましたが、脳ドックの一般的な検査項目を以下に紹介します。

  • 問診および診察
  • 血液・尿・生化学検査
  • 心電図検査
  • 頭部MRI検査
  • 頭部・頚部MRA検査など

あくまで上記は一般的な検査項目となります。詳細に関しては、実際に脳ドックを受ける医療機関に問い合わせて確認してください。

ちなみに、日本脳ドック学会が作成している脳ドックのガイドラインにおいて、各医療機関に対して上記で紹介した検査項目を必須にするよう、推奨しています。他にも、検査を受診する方の希望によって、頸部血管超音波検査、認知機能検査といった、その他のオプション検査を実施している医療機関もあります。

頭部MRI検査

MRIと呼ばれる装置を利用して、頭部(脳)の断面図を調べることができる検査です。強い磁石と電波を利用して画像撮影を行ないますが、この検査による人体への影響は少ないとされています。この検査によって、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳萎縮といった脳疾患を診断(発見)することができます。

先ほど、人体には影響は少ないと書きましたが、MRIはX線を使わないため、放射線被爆の心配が無い安全な検査なのです。しかし、強い磁石と電波を利用することから、心臓ペースメーカーや人工内耳(じんこうないじ)を装着している場合は、MRI検査を受けることができません。

他にも、体に何らかの金属類を埋め込んでいる人や、極度の閉所恐怖症である方も、この検査を受けることができない場合があります。

頭部・頚部MRA検査

この検査では、血管の狭窄や閉塞、脳動脈瘤といった疾患を見つけることができます。MRA検査も、MRI検査と同様にX線による被爆の心配がなく、造影剤を使用せずに血管の撮影ができるので、痛みや不快感といった体への負担を感じることがありません。

しかし、この検査においても、心臓ペースメーカーや体に金属を埋め込んでいる人は、検査を受ける事ができない場合があります。他にもいくつかの注意点がありますので、詳しくは医療機関へ問い合わせるようにしましょう。

脳卒中

悪性新生物(癌)・急性心筋梗塞・脳卒中は、現在の日本人の死亡原因のTOP3とされており、これらをあわせて「三大疾病」と呼ばれています。また、患者の数で見ると、高血圧疾患・糖尿病・脳卒中がTOP3と言われています。

脳卒中は、大きく分けると「脳梗塞」と「脳出血」があり、脳卒中で亡くなる方の半数以上が脳梗塞によるものと言われています。それぞれの違いですが、脳梗塞は脳の血管が詰まることで発症し、脳の中の血管が破れて出血してしまうのが脳出血です。

脳卒中を発症した場合、何らかの後遺症が出てしまうことが多く、助かったとしてもリハビリを伴うような、非常に怖い疾患です。予防のためにも、まずは生活習慣を見直すことは勿論、ある程度の年齢に差し掛かれば、自主的に人間ドック、脳ドックをはじめとした、定期健診を受けることを心がけるようにしましょう。

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